木村通子のつれづれ

神宮館社長 木村通子が日々感じたことを綴る日記です。雑感の中から、読者の皆さまにとって人生の幸せのヒントとなるようなテーマを取り上げていきたいと考えています。

VOL.95 「梅雨の晴れ間」

晴れ間 という表現の語感が昔から好きです。
「五月晴れ」が「梅雨の晴れ間」をさすということを知り、調べてみましたら、旧暦5月(今の6月)が梅雨のころにあたったそうです。
なるほど、最近の一般的な使い方は、現在の新暦の5月にあてはめていつしか誤用され、定着したのですね。今ではすっかり「五月晴れ」は「5月のすがすがしい晴れ」を指して使われています。
加えて「さわやか」という言葉は一般には季節に関係なく使われていますが、秋の季語で、新緑などの時期に使うと抵抗を感じる方がいるようです。季節によって使う言葉を変えるなんて日本語は美しいですね。
こよみをなりわいとする身としては、正式な使い方をきちんと、次世代に大切に受け継いでゆきたいと思います。

「梅雨の晴れ間」