木村通子のつれづれ Michiko's Diary

木村通子のつれづれ

神宮館社長 木村通子が日々感じたことを綴る日記です。雑感の中から、読者の皆さまにとって人生の幸せのヒントとなるようなテーマを取り上げていきたいと考えています。

月別: 2016年8月の記事

VOL.291 「コンビニ人間」

「芥川賞の候補作を読んで、こんなに笑ったのは初めてだ」という山田詠美さんの評が目につき、本年度芥川賞受賞作「コンビニ人間」(村田沙耶香・文藝春秋)を手に取りました。
「就職を1度もしたことのない36歳の女性主人公は、18年間コンビニでアルバイトをしています。コンビニで働いている時だけが、唯一自分の存在意義および世界につながっていられることを感じられるという主人公の日常。とても平易な文章で、すぐに物語に入り込むことができました。後半ゆるやかなうねりのできごとの中で、どんどんと心が打ち震え、読んだあとはなんとも言えないカタルシスを感じました。よく「小学4年生が理解できるくらいの簡単な文章で世界を表現しているのが理想的な文学」と言われていますが、この作品はその条件を余すことなく満たした名著だと思います。

「コンビニ人間」

VOL.290 アイスモンスター

台湾発の人気店「ICE MONSTER」
シルクのようなさらさらした氷は果物の本来の味を活かされているのが特長で
都内のお店では行列必至だそうですが、期間限定のミッドタウン店は空いていてラッキーでした。
ふわりと薄く削った氷は、頭が痛くならずに最後までいただけました。

アイスモンスター

VOL.289 「こち亀 199巻」

ふだんほとんど漫画を読まない私ですが、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」通称「こち亀」が、この秋で200巻を迎えるということを聞いて、感慨深い気持ちになりました。
亀有と並んで、主人公の両さんの実家・浅草もよく舞台になるので、生まれも育ちも台東区の私にはとても親しみがあります。すべての巻を読んでいるわけではありませんが、鳥越神社や三社祭などのエピソードが描かれていたことが印象的でした。近年は、スカイツリーも登場しているようです。創刊は1977年。文化や風俗の移り変わりもよくわかる作品なので、これからも長く続いてほしいなと思っています。

「こち亀 199巻」

VOL.288 オリンピック

リオ五輪も後半戦。
寝不足になりながら、観戦していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
私も家族と一緒に、日本の選手の頑張りに胸を熱くしながらテレビを見ています。
オリンピックは「こけちゃいました」(谷口浩美さん)や「初めて自分で自分をほめたい」(有森裕子さん)など、選手の色々な名言が生まれる場です。お二人ともマラソン選手ですが、私の心に残る名言は柔道の古賀稔彦選手の「あきらめからは何も生まれない」です。試合前に、けがをされて、日本代表としては筆舌に尽くしがたいプレッシャーがあったと思います。何よりも自分に打ち克って金メダルを取られたのですから、言葉に重みがあります。スポーツだけではなく、仕事にも家庭にも人間関係にも共通する格言だと思っています。

オリンピック

VOL.287 「みちば和食・たて野」

先日、暦の著者 井上象英先生と「みちば和食 たて野」で会食をしました。
「たて野」のオーナーは、和食歳時記(小社刊)の著者 舘野雄二氏です。
料理の鉄人でおなじみの道場六三郎さんのもとで1983年より修業をし、2008年銀座の花椿通り近くで自分のお店を持たれました。
銀座の賑やかな通りにありながら、落ち着いた雰囲気の空間で、美味しいお料理を頂きました。井上先生とも久しぶりに色々なお話ができ、有意義な時間を過ごしました。
舘野さんは、お料理の繊細な作りとは違い、大変明るく気さくな方で、折に触れ顔を出してくださり、楽しいお話をしてくださいました。
小社季刊紙「ももとせ便り」でも旬の食材を使って、簡単に調理できるレシピを毎号監修してくださっています。また社会貢献の一環として、福祉施設などに出向き料理を提供されたりと、幅広い活躍をされています。
舘野先生の鋭い感性とぬくもりのある優しさが、お料理ににじみ出ていて、ひととき、パワーをいただきました。

「みちば和食・たて野」

VOL.286 立秋

東京は37度を観測する日もあり、猛暑が続いています。
皆様、お元気でお過ごしですか。
二十四節気の「立秋」も過ぎ、こよみの上では秋ですが
夏真っ盛りです。
夏バテにならない為に旬の野菜を使った「カレー」を作りました。

立秋