木村通子のつれづれ

神宮館社長 木村通子が日々感じたことを綴る日記です。雑感の中から、読者の皆さまにとって人生の幸せのヒントとなるようなテーマを取り上げていきたいと考えています。

VOL.460 上巳の節句

1年の中で節目となる日を節句といい、縁起の良いとされる奇数が重なる「五節句」は特に重要視され、穢れを祓う行事が行われてきました。江戸時代に入ると五節句はお祝い日として公に定められ、現在も受け継がれています。
3月3日は「上巳(じょうし)の節句」といい、もともとは3月最初の「巳(み)」の日を指します。中国では上巳は忌日(いみび)とされていたことから、川で身を清める禊(みそぎ)の習慣がありました。これが日本に伝わり、紙で作った人形(ひとがた)で体をなでて穢れを落としを川に流す「流し雛」という風習が定着しました。その後人形を飾る女の子のお祝いとして定着していったそうです。
偶然ですが、2020年3月3日は「巳」の日で、不浄や邪気、穢れなどが襲ってくるといわれた日です。各地で流し雛を行っているところがありますので、厄災を祓うため行ってみてはいかがでしょうか。

上巳の節句