木村通子のつれづれ

神宮館社長 木村通子が日々感じたことを綴る日記です。雑感の中から、読者の皆さまにとって人生の幸せのヒントとなるようなテーマを取り上げていきたいと考えています。

VOL.353 酉の市

本日は「一の酉」です。酉の市とは、11 月の「酉(とり)」の日に行われる、鷲(おおとり)明神の祭礼です。「おとりさま」とも呼ばれる酉の市は、高いところを飛ぶ大鳥にあやかって、江戸時代から武士や町民が出世の縁起を担いで賑わいました。本来は武運を守護する神として武士の参詣が多かったのですが、今は開運や商売繁盛の神として信仰があついようです。
なぜ「酉の日」に祭礼を行うようになったかというと、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際、鷲神社に立ち寄り、必勝を祈願したのが11 月酉の日だった、という説があります。その際武具として使っていた熊手を社殿の松にたて祈願したそうです。(浅草鷲(おおとり)神社社伝より)この説から、酉の市の日に熊手が縁起物として売られるようになりました。ちなみに熊手は「福をかきこむ」「福をとり(酉)こむ」と縁起を担いでいます。
皆様も時間があれば酉の市に行き、熊手を買って縁起を担いでみてはいかがでしょうか。
2017年の酉の市
一の酉…11月6日
二の酉…11月18日
三の酉…11月30日

酉の市
酉の市