タロットカード【司祭(ハイエロファント)】の意味！恋愛/仕事/問題などの解釈も

タロットカードの「司祭(the hierophant)」は、「司祭長」「法王」または「教皇」などと様々な呼び方があります。

カタカナで読むと「ハイエロファント」となりますが、一部のタロット本では「ヒエロファント」と読むこともあります。

恋愛や仕事、誰が関わりどんな立場なのか、状況によってあらゆる解釈ができるのがタロット占いの特徴です。

この記事では、「司祭」のカードが持つ本来の意味やカードの本質、位置や状況によって読み取れる解釈の仕方をご紹介します。

基本的な見方を知ることで、あなたが感じたカードのメッセージをより多く汲み取れるよう是非参考にしてみてください。

タロット占い｜司祭(ハイエロファント)のカードの本来の意味は？

このカードが持つ本来の意味は「教える者、教わる者の心構え」です。

白い背景は神の世界を表し、司祭の後ろにある二本の柱は、神の世界と人間の世界を区切っています。

そして信者の目の前に立ちはだかるのが司祭であり、足元には神の世界に行くために必要な鍵があります。

司祭は「宗教のリーダー」として神の教えを説き、信者を導く「教える者」を表しています。

司祭に比べて驚くほど小さく描かれている信者は「教わる者」であるのです。

本来であれば信者に神の教えや規律を説く司祭ですが、信者に崇め奉られた司祭の中にはまるで自分が神になったかのように、いわゆる勘違いをして信者を間違った方向に導いてしまう者もいます。

信者は無条件に「司祭様は我々より神に近いところにいる」と、畏敬の念を抱き熱心に教えを乞うのです。

しかし、本当に司祭だけが神に近いのでしょうか。

信者が望む神の世界の前に立ちはだかって、信者を平服させている司祭は何を語るのでしょうか。

そういった意味合いを含めてこのカードは「教える者はどうあるべきか」、「教わる者はどうあるべきか」という事を導くカードになっています。

タロット占い｜司祭(ハイエロファント)の正位置と逆位置の意味は？

タロットカードは、めくった時のカードの向きで意味がまったく違うものになります。

ここでは「正位置」の場合と「逆位置」の場合の基本的な意味をご紹介します。

正位置	逆位置

司祭(ハイエロファント)の正位置の意味は？

このカードが正位置で開かれた場合は、慈悲の精神を重んじる意味になります。

司祭のように周囲に対して慈愛の心でやさしくあること、集団にあって不可欠である社会性や協調性というものを重んじること、ルールを守ることなどが表されます。

占うタイミングやテーマ、自分の立場やとりまく環境による周囲への接し方や振る舞いを意識しましょう。

ご自身が悩んでいることによっては、目上の方から助言による導きがあるようなことを示しています。

周囲からの意見には耳を傾け、受け入れる素直な心でいましょう。

司祭(ハイエロファント)の逆位置の意味は？

このカードが逆位置で開かれた場合は、自分の振る舞いに向けたメッセージになります。

保守的になって周囲の意見を聞かず頑固な状態を表したり、周囲に対して不信感をもって身動きが取れないような状態を表します。

また、勘違いしている司祭のように権力や立場におぼれ見栄を張っていたり、自己中心的な振る舞いになっていないか振り返ってみましょう。

そういった言動が原因で、周囲からの信頼を失うという意味にもなります。

信者的な立場では、無条件で司祭を崇めている盲目的な信仰心の意味からも、めんどくさがって考えることを放棄していたり、悩みの解決から目を背けて逃避している状態を暗示します。

倫理観や道徳心といったものから外れた考え方や行動になっていないか、自身の振る舞いを見直してみましょう。

質問別【司祭(ハイエロファント)】が出たときの正位置・逆位置の解釈

ここからは相談内容や質問内容によって「司祭」のカードが出た場合の解釈方法を正位置と逆位置でご紹介します。

恋愛：片思いや復縁祈願は叶う？

「司祭」正位置の場合

恋愛をテーマにした占いで「司祭」が正位置で出た場合には、慈愛の心を持って彼を受け入れ、やさしくあることを意味します。

社会性、道徳心を表すことからも変に駆け引きをしたりせず、ありのままのあなたで接するだけで十分です。

彼に対して無理に気に入られようとせず、一緒にいる時間を等身大で過ごすことで自然と協調性が湧き、二人の足並みが揃うようにうまくいきます。

「司祭」逆位置の場合

恋愛をテーマにした占いで「司祭」に逆位置が出た場合は、自分の彼に対する振る舞いや考え方を見直しましょう。

彼に対して自己中心的になっていたり、好かれるために見栄を張ったりしていないでしょうか？

復縁を望んでいる場合は、彼の気持ちを確かめもせず勘違いしていたり、調子に乗ってうぬぼれた態度をとっていたりしませんか？

そういった振る舞いが逆効果になって、彼はあなたに対して不信感を持って離れてしまいます。

また、彼を手に入れたいがために倫理的に逸脱した言動になってしまうと、結果的に彼の信頼を失うことになります。

そういったことから、すでに彼の心があなたから離れているということを暗示しています。

このカードが出たときのアドバイス

「司祭」のカードが出た場合は、あなたの彼への接し方、考え方の改善点に自分で気づくタイミングといえます。

正位置が出た場合は、あれこれ不安な気持ちが湧いても考えすぎないようにしましょう。

彼への自分の気持ちを信じて、やさしい気持ちで見栄を張らずに接しましょう。

今必要なアプローチは、好意を伝えるより誠実なあなたの姿です。

できれば二人きりでなくてもいいので、一緒に出掛けたり時間を共有する機会を増やすといいですね。

それにより、あなたと行動する事で自然に気持ちを引き付けていくタイミングといえます。

逆位置が出た場合は、彼に対する自分の言動を振り返ることから始めましょう。

彼の気持ちを無視して、自分勝手な言動や強引なアプローチになっていませんか？

彼へのアプローチは、倫理観に背いたものになっていないでしょうか。

もしくは、盲目的に司祭を崇める信者のように流れ任せになっていませんか？

まずは、あなたの振る舞いや姿勢を意識して見直し、今うまくいく時期ではないことを受け入れることから始めてみましょう。

対人：相手の気持ちは？

「司祭」正位置の場合

対人関係において「司祭」の正位置が出た場合、周囲の人はあなたを尊敬していたり、信頼している状態です。

あなたは司祭のように、人として魅力ある人だと思われています。

また、何か指導してくれる人として親しまれていたり、あなたに助言をくれる人が近くにいるという可能性もあります。

「司祭」逆位置の場合

対人関係の悩みがあって「司祭」の逆位置がでた場合、押しつけがましい態度や常識から外れた行動によって、あなたは周囲の人からの信頼を失っている状態といえます。

また、保守的なあなたは極端に頑固になってしまい、周囲の人の言葉を素直に聞き入れられていない状態ではないでしょうか。

そのままのあなたでいると、まわりから人が離れていくことになります。

このカードが出たときのアドバイス

正位置が出た場合は、周囲の人へは慈愛の精神とやさしさを持って接していきましょう。

これまでのあなたでも、そのままの人柄で十分に周囲の人の信頼を得て好かれているのです。

新しい意見を受け入れることで、より良い人間関係を築くこともできます。

あなたを導き助けてくれる人が近くにいるのであれば、大切にしましょう。

逆位置が出た場合は、自身の振る舞いを見直しましょう。

傲慢になっていたり、押しつけがましくなっていたりするのであれば、その接し方を改善する事が大切です。

仕事：これからどうなる(何に注意すべき？)

「司祭」正位置の場合

仕事において「司祭」の正位置が出た場合は、基本に沿ってルールやマニュアル通りにやることでスムーズに物事が進むことを意味します。

あれこれ工夫したり、突発的なアイデアを試したりする必要はありません。

コツコツと初心を忘れることなく、丁寧に仕事を進めると確実です。

「司祭」逆位置の場合

仕事を占って「司祭」の逆位置が出た場合は、あなたが周囲の言葉に耳を傾けないがために思い通りに物事が進まなかったり、失敗してしまうことを暗示しています。

マニュアルに沿っていない、ルールをまもっていないなど周囲の人もあなたが間違っていることをわかっているのです。

でも、あなたは話をきかないし「またか」と辟易してあなたと関わろうとしないため、あなたは失敗を繰り返してしまうのです。

このカードが出たときのアドバイス

正位置が出た場合は、周囲の人へのあなたの振る舞いが、社会性や協調性を持って接しているかどうかに注目してみましょう。

周囲にアドバイスをくれる人がいるなら、素直に受け入れることでよりうまくいきます。

後輩や年下がいてあなたが指導する立場であるのなら、「司祭」のように慈愛の精神でやさしく相手を受け入れてあげましょう。

そうすることで、周囲の人から信頼や尊敬の気持ちにつながります。

上司や気にかけてくれる人の言葉は素直に受け入れましょう。

逆位置が出た場合は、まず自分勝手な仕事のやり方を見直しましょう。

自分ひとりで完結させてしまおうとせず、周囲の人に意見をもらいましょう。

これまでのあなたの振る舞いから、周りの人はすすんでアドバイスをくれることはありません。

ですが、あなたが自ら助けを求めれば色々と教えてくれます。

問題：今ぶつかっている問題はどうすべき？

「司祭」正位置の場合

何かの問題について悩んでいるときに「司祭」のカードが出た場合は、すでにその問題を解決している人にアドバイスを求めるべきだと解釈されます。

もしくは、すでに近くにいる誰かが解決に向けて手を差し伸べてくれるという事です。

一人で無理をしなくても、自然とサポートが得られることを意味します。

「司祭」逆位置の場合

何かの問題に悩んでいるときに「司祭」のカードが出た場合は、保守的になっていたり形式的なことを繰り返すことによって解決に結びつかない状態を暗示しています。

また、抱えている問題によって不信感でいっぱいになってしまっている精神的に不安定な状態も表されます。

誰からの助けも得られず、アドバイスがあったとしても聞き入れることができないため結果的に何もうまくいかないタイミングです。

このカードが出たときのアドバイス

正位置が出た場合は、問題に対して助けてくれたり協力してくれる人がいるので、素直な気持ちで従いましょう。

もし、本質的な筋道からずれている自覚があるのであれば、自分の価値観やルールに沿うことでスムーズに物事が進みます。

逆位置が出た場合は、保守的にならず形式的な取り組みから抜け出すこと、周囲に助けを求め、アドバイスを素直に受け入れることが大事です。

自分の判断基準や価値観だけで、自分ひとりでどうにかしようとしてもうまくいきません。

問題解決できないと思っている自分の不安定な精神が、周囲のアドバイスを受け入れがたくして助けを得られない状態になっているのです。

まずは、解決のために周囲の人を信じて助けを求めてみましょう。

もっと詳しく知りたいなら

今日はタロットカードの「司祭(ハイエロファント)」の正位置と逆位置のもつ意味や解釈についてご紹介しました。

タロットカードは経験によって解釈の幅が広がります。

同じカードの同じ位置でも、占う人によっては全く別の解釈をすることが多々あります。

今回は本来のカードの意味についてご紹介しましたが、もっと細かく見てほしい！原因や解決方法についても教えてほしい！という方はプロの占い師に相談するのが一番です。

タロットカードは手相占いのように対面でなくても占えるので、気軽に出来て、深夜でも相談ができる電話占いがおすすめです。

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